排他的 呼気 の 充満する 世界/ななひと
 
かすか に 掻き 毟って 球形 の 孤独 空洞 孕んで 表情 止める。
錯雑 の 意志曲線 未達 の 胸郭 黒ずむ 言葉 繰り返して 告別する 文節 の 境界へと 波頭 運動 の 折り重なる ひととき 感度 で 交信する 皮膚植物 ゆっくり と 視線 散乱 させて 霧状 の 了解体系 ほつれて 写像 後追い する 量子論 的 な アイロニー 死体 の ような 言語 ついばむ 鳥類 記憶 を 編み込んで 人間 の 目つき を する。
焼却 された 風景 暗渠 に 浸かる 繊維質 の 回想 枠 の 中で 奇妙 な 手つき を する擬人的な 人影 は 魚眼 的 に 空間 を 構成する。排他的 呼気 の 充満する 世界 不分明 な 時間軸 は 癒着を 繰り返し 人体的 な 識閾 かいま見せる 違和 認識 が 剥離 する 変成 する 感覚器 確信犯的 トレモロ が 空中 で 旋回する。

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