海と太陽/
 
どこまでも真っ直ぐな鏡の海の上
白い太陽がじりじりと照りつける
あなたは泣いているのか
何も映さぬはずの瞳に白い太陽を宿し
ここにゆらゆらと漂うのは私とあなただけ

臍帯のような舫綱にお互いの魂を繋がれて
ゆらゆらと漂う同じ顔の二人
あなたは泣いているのか
助けを求めた神が与えた結末に
動けないあなたと流されるだけの私
始まりも終わりもないこの永遠の苦痛の中で
過去からの願いは今私の手の中で
銀色の刃物に姿を変える

あなたの切り裂かれた左胸から
吹き出す赤い絶望の水の色
ゆらゆら漂うこの世界のすべては
天秤の紐が切れて終局へと滑り落ちてゆく
やがてあなたは静
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