夢物語〜昔話と幻想と〜/もこもこわたあめ
 

深く触れようとすれば 相手を傷つけ自らも傷つける
傷口は容易に塞ぐ事はなく 長きに渡りその人と自分の心を蝕み続ける
そんな仮面をかぶった殺人鬼のような心には 誰も近づかなくなった
近づけなくなった 近づけたくなくなった

それでも 何度も相手を傷つけないように 何度も
・・・・・

いつしか
優しさなんて幻想はただ苦しいものでしかなくなって
安らぎなんて求めるほどただ苦々しいものでしかなくなった

君のまなざしが 次に何を映すのか見据えて
色にたとえるなら漆黒いえる心を前に
恐れか憂いか 戸惑いか哀れみか
・・・・・決意か
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