道/Tama
 
兄弟は、私の歩みたかった道を歩んでいる。
私が危険因子だと思って回避していった地雷原を悠々と進んでいる。
それをうらやましくも思う。
なにより、私が恐れているのは、私が危険だと察知し回避したことを。
我が愚弟は、地雷を爆破させ、未成年という免罪符をかかげ。
責任を逃れ、いやましては間接的にその負担を私に掛けさせるという可能性すらあることだ。
それさえ無ければ救いはあるのに。

もう嫌だ。消えてしまいたい。
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