月下美人(memo)/
かのこ
びろうどの夜に横たわる、ぎんのつき
チョコレイトの包み紙
きらきらした薄い桜色の花みたいな
甘さがうつってしまった
この指先から離れればひとたび
冷めた夜につれていかれる
あなたのこころ映したように
温度を失っていく
優しさを吸い込んで
嘘みたいに色づく
ほら、つきが笑って
咲いた花を白く繊細に照らし
わたしが溺れてしまった
憂いに溶けていく
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