夜に飛ぶ/
花の静寂
『保護具は着用したか?』
馬鹿言うな。
身を守って飛ぶなんて、中途半端な事はしねぇよ。
身につけたもの全て払って。
あの銀のパイプを蹴り出したら、着地点の闇へとまっしぐらよ。
見えもしない闇へと目を懲らして、知りもしない着地点を目指して。
風に逆らう髪さえ疎ましく、ひたすら真っ直ぐに堕ちて行け。
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