慰めの匂い/プテラノドン
 
いというか、
とどめには、ガムを吐き捨てる。僕も同じように。
調度、指揮者が最後に、
ステージの上で腕をつり上げるみたいにーペッ!とね。
味がしなくなったんだもの、仕方ない。でも、
できればそうなる前に捨てたいものだ。
朝も昼もー、夜も!甘い果実の匂いが漂っているなんて、
そうそうない土地だ。楽園みたいじゃないか。嘘っぽいけど。
慰めの匂いになる。一人きりで部屋の隅々を語るよりは
マシってものだ。


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