短歌の音楽性と政治性 山田氏に応えて/非在の虹
 
固きカラーに擦れし咽喉輪のくれないゐのさらばとは永遠に(とはに)男のことば  塚本邦雄

一夜にて老いし書物の少女追う最後の頁に地平をすかし  寺山修司

空の美貌を恐れて泣きし幼児期より泡立つ声のしたたるわたし  春日井 建


山田氏が反論を書いてくれたのだが、奇異な感じを受けた。
彼は妙に不服のようである。彼はいったい何を怒っているのだろう。僕は素朴にそう感じたのだ。僕は氏の発言も、作品も非難したことはない。(酔って何かをどこかに書いたようでもあるが、そのとき失礼な言辞を書いたのだろうか)
僕の、僕個人の覚書として、書いたにすぎぬ文章なのに。
しかし書き継ぐうち、僕自身も
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