よねたみつひろ氏『鬱曜日には花を刈って』によせて/ふるる
よねたみつひろ氏は、現代詩フォーラムでは「みつべえ」というお名前で沢山の詩を発表しておられます。みつべえさんが発行なさっている「風羅坊」という個人発行の詩誌の配布を申し込みまして、そのご縁で詩集を分けて頂きました。
詩集『鬱曜日には花を刈って』は手の大きさくらいの、薄いハトロン紙(?)のカバーがかけられている愛らしい詩集です。読みました全体的な印象は、爽やかさの中につらさが忍び寄る、という感じです。全然難しくない言葉でつくられているのですが、望んでも得られない、何かが失われている、という詩が多いです。何でしょう、この喪失感・・・。
ところで、この詩集の帯には、収められている詩「雨言葉」の一
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