花/Ohatu
 

 生意気な人間が
 酒を飲みながら私をみている

 私は場末のストリッパーか
 足元は腐り始めている

 名前は、斜め読みされた古代の
 使い古された枕詞になる

 もはや私がはく製になっても
 誰も酒飲みをやめないだろう

 生意気な人間が
 私の影で泣いている
 独占が叶わぬと、人間は泣くのだ
 
 生意気な人間が
 私を保護するという
 未だに神になる野望を捨てられぬのであろう



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