日常/ゆるこ
 
 
気付いたら
喉に砂漠の黄色い砂が詰まっていた
吐き出せば蠍やら蝮やら
あぶない生き物がどばりと出てきた
 
白一色に染めたはずなのに
いつの間にか黄ばんでいる
一日を越えるために
泥舟を作っているだけなのに
 
風を読むために
唾をつけた指先をの天辺に掲げたけれど
その指は
誰かに切断された
 
そんなことを
一年間続けていたら
いつのまにか
心がどこかにワープしてしまったよ
 
 
コンクリの上に神様はいない
掠れた声で咆哮をしても
ヘッドフォンと目隠しだらけの人の前では
振り返りもしない
 
感覚シャットダウン
わたしもそっと
すべてを、
やめようかと
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