Waltz/ゆるこ
朝、
昨日から引き継いだ生まれたままの私が更新する
貪欲に蝕まれた薄いオブラートを剥しながら
ぬらぬらと光る透明な体液を余すところなく全身に浴びながら
太陽に焼き付くされたのは滑稽な宇宙船
羽化したての羽を千切り取った指先から
徐々にかえる 偽りの世界へ
瞑った睫毛の揺らめく妖艶な
呼吸もできない程の鮮やかさに
ぐるりと硝子の瞳は回り
私は過去を知った
聞こえないステップ
その軽快さは天使の爪先と似ていて
私の世界は君で
君の世界はどこにもなかった
Save me.
私を止めて
蜉蝣になる前に
私達は止まろう
To day.
私はまた生まれて
陽炎になりながら
私達は進もう
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