サピア氏とウォーフ氏との(間で)立ちすくむ/
N.K.
私たちの(関係)も
しかしそもそも
後付けでしかないことは重々分かっているのだが
サピア氏とウォーフ氏の下では
(二人称)は(一人称複数)にはなれなかった。
(すれ違い)は(出会う)ことがなかった。
サピア氏とウォーフ氏との間よりも
私と(現実)の(間)には冷たく(深淵)が
横たわっているのだった。
その(狂気)の淵で
(正気)でいるために
せいぜい私にできることは
言葉を( )でくくることだけであった。
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