クローバー/夏嶋 真子
ごめんね。」
って言ったの。
そう2つ。
よつ葉の幸福よりも、あふれた分のキミの気持ちがうれしかった。
葉ら 葉ら 葉ら 葉ら はらっぱで
何度もよつ葉と目があうの、まるで当たりまえのように。
わたしは、それを摘みとって
ありふれたものの中に、当たりまえの幸せを活けるの。
いつかキミはこの花に気づいてくれるかな?
ななつ葉、見つかったの?
でも今度は 12つ葉/真理 を探すんでしょ。
あまりにもキミの好きそうな言葉だから、笑っちゃった。
ねぇ、もしもキミの世界が 12つ葉/真理 だらけになったら
わたしのそばにいてくれる?
わかってる、
それでも、キミはまた何かをさがしはじめる。
だけど仕方ないな。
わたし、キミのそんなところが、好きだから。
戻る 編 削 Point(11)