クローバー/夏嶋 真子
 

ごめんね。」
って言ったの。

そう2つ。
よつ葉の幸福よりも、あふれた分のキミの気持ちがうれしかった。



葉ら 葉ら 葉ら 葉ら はらっぱで

何度もよつ葉と目があうの、まるで当たりまえのように。

わたしは、それを摘みとって
ありふれたものの中に、当たりまえの幸せを活けるの。
いつかキミはこの花に気づいてくれるかな?



ななつ葉、見つかったの?

でも今度は 12つ葉/真理 を探すんでしょ。
あまりにもキミの好きそうな言葉だから、笑っちゃった。


ねぇ、もしもキミの世界が 12つ葉/真理 だらけになったら
わたしのそばにいてくれる?

わかってる、
それでも、キミはまた何かをさがしはじめる。





だけど仕方ないな。
わたし、キミのそんなところが、好きだから。





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