「 不良少年、例えばおれが右翼だった頃。 」/PULL.
 
ない、自分以外には、誰からも殺されない、絶対的で神秘的な力が、おれは欲しかった。
 そんな時にはまったのが、オカルトであり、その延長線としての民族主義、右翼だった。


 ここから先が、どうしても書けないでいる。

 書かなくてもいいのかもしれない。
 書かなくても今、おれがこうして生きているだけで、この先に書くべきことはすべて、言い尽くしているのかもしれない。












           了。


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