超真理男兄弟[場面1−1]/国産和風モモンガ
 
 勢いよく飛び出したらいきなり死んでしまった。
 あっとういう間にひとり減った。
 足元は石のようなレンガのような堅いもので出来ていて、いくら踏みつけても高いところから落ちても傷ひとつ付かないのだった。千切って散らしたような大きな大きな雲がずっと空から見下ろしながら後をついてくる。その雲が浮かぶのはまじりっけなしに単色の空色で、雲がどこかへ消えてしまったら海と見分けがつかなくなるくらいだった。ざっと見たところ殺風景で、遠くの一点を見つめると両側に背丈くらいの木々やサボテンが目に映るから、環境はそれほど悪くないし息苦しくもないとはいえ、ひとつを通り過ぎると忘れたころにまた突然現れてそれを通り過ぎ
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