思秋期/ゆうさく
極彩の果てに
生き残った、
青色の悲しみ。
生まれたての風に
愛されておいで
咲き乱れた、
もみじの海に
忘れられた銀杏
ぼくは煙草をふかして
淫靡な夕暮れを誘い出した
彼方の帰り道に憂鬱が
背中まで這いつくばって、斜影
ぼくの膨らむ欲望は
地から天へと
間違った雨、
そんなかんじ。
空に、れいぷ
淫猥な虹の作り方。
うるわしくて、ららら
ぼくのなかのぼく
どこまでも、本能。
欲望メロディが
空に浮かんで
音楽だ
ぼくの目先のすべては
美しすぎて
誰かを愛したくて
要するに、したい
にゃんにゃんしたい
すべてとせっくすしたいけど
つかまっちゃうから
詩を書くよ
にゃんにゃん
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