骨/
セシル
骨は砕け割れて
君をますます遠ざける
微粒子になった君は
いつか混ざり合えるのだろうか
置いてきぼりの愛情
喉は渇ききって
それでも唄える歌があったなら
君の面影を追い求めたりはしないよ
僕はそうやって君の気高さを守りたい
記憶に灼きつけた君が存在した事実
それだけが僕を支える
想い出も
涙も
何もかもが無意味だから
僕はせめて十字架を背負います
いつか僕が朽ち果てた時
この骨は土に溶けて地下水脈へ流れ込み
君とひとつになれるでしょう
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