「SM的ゼロ思考」の簡単な説明/狩心
 

遠くから見れば 美しい真実に見え
近付けば近付くほど 存在しなかった事に気が付く

「今」はもう
何も考えていない
だからこそ其処に 命だけが聳え
地獄の番人の如く 睨み付ける
何かが走り抜ける感触
魂と共に
内側が外側にリンクする
それは一つの道 蛇の姿
炙られ回転し 皮膚が剥がれる 
自らが液化し
サディズムとマゾヒズムで構成される万物を接着する フケのような油脂
そこに現れる陰影
僕と君が同じであり
戦う事と戦わない事が一緒だった

真空の空間に 命だけが聳え
勝利し続ける

処理されていくのは身体
何物も必要ない事を確信するまで
イメージが幸福を妨害し続ける
瞬発力の背景は砂漠 密林のジャングル 噴火する火山 光の届かない深海
匂いだけを携えている大気 ガラス窓に張り付く蒸気 壁に刻まれた罅割れでしかない

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