あなたの音/花の静寂
 
放たれた音が大地を震わせて
私の細胞の隅々までを揺らして
鼓動さえも支配して
終(つい)には私自身がその音になって
耐え切れずに鼓膜は聴力を失った

イヤラシイ。

あなたの音と交わって恍惚として
あなたに音を奪われたと悦ぶなんて

あんな顔見られていないといい
どうか気づかないでいて
ハシタナイ私に
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