はなればなれに/
小川 葉
平行線の夜
交わることのない
夢と夢
眠りは静かに
明け方にたどり着くまで
光の速度で
目覚めると
あなたがそこにいる
朝日を浴びる
わたしのように
二億光年
飛び続けてきた
仮死睡眠の果てに
水の惑星
まもなく地球、地球
わたしたちは
そこで生まれた
再び宇宙へ
旅立つその日まで
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