ripetere/田代深子
 

また まだ
ほらまた
同じように
同じこと
同じことば
同じことばかり
またかけたもう
かけた
ほらまたかけたし
にかけのことばで
もう忘れて
忘れている

ぐるぐるのローブに
ふたがれた耳と眼
口ばかり
は思いもかけぬ物語

言っただろう、おれは気にしない。おまえはほの杳いクロゼットの
鬱蒼とした衣裳群の奥底で目ざめ、ただ天気を気にかけ毎日に没頭
して眠る前に浴びるほど飲んでは端から忘れてしまう幼女。何度も
言ったはずだ。おれはすべての支度をもうしぶんなくこなそう。半
熟目玉焼きとブロッコリに岩塩、アイスクリームの融けたところか
ら掬いとる。モス
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