なつかしいきもち/アンテ
まちをさまよいあるくうち
とてもなつかしいとおりにまよいこんだ
きおくをたよりに
おみせのひとつにはいってみると
なかはきょうれつになつかしくて
そわそわしながら
あいているせきのひとつにすわった
やってきたてんいんは
こえをうしなうほどなつかしくて
ひとこと ふたこと
ことばをかわすうち
はこばれてきたものは
なみだがでるくらいなつかしくて
かおりをたんのうしたり
ゆびでなでたりした
あのころはまいにちのようにかよっていたのに
なぜとおざかってしまったのだろう
どれだけかんがえても
おもいだせなくて
これからはじかんをみつけてたずねよう
そうきめて
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