トキニハアメニモマケル/ae96
「 トキニハアメニモマケル 」
とうめいなせいじゃくにつつまれたひかりよ
くいしばるほどひたむきないのちよ
そらをうつすあさつゆにぬれたわかばよ
なぜに
そこまでも
はかなく
うつくしいのだ。
なぜに
そこまでも
ゆらぎなく
ちからづよいのだ
だからぼくよ
すべてがいともかんたんにきえてゆくまえに
おもいのこすことなく
いきよ
そしてぼくよ
かえらざるかこに
むねをはってわらえるよう
いまをいきよ
こよいのまよいにわずらうことなく
いまをいきよ
ここにいることが
ほんとうであろうと
そうでなかろうと
おもいのままいきよ
すきにいきて
すきなばしょでしねるよう
いきよ
ときには
あめにまけても
かぜにまけても
いいじゃないか
ぼくよ
いきよ。
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