何を嘆くか、かよわき少女/雨野六也
 
何を嘆くか、かよわき少女
陽はまた昇ると、うそぶく輩

周りの風景 見慣れぬ風景。

健気な体はここに置き。

隠された腕、引き抜く井戸
たちどころに消え失せる有象無象のやかましさ

聞こえたはずの雨の音


そして、蒸気機関は煙を吐き出す。

戻る   Point(1)