壊れた空には傷痕ひとつ。/
雨野六也
壊れた空には傷痕ひとつ。
草にまみれて手を伸ばし、
嘘ぶく風が吹こうとも、
夢の切れ端 溶けてはなるまい。
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あばらの浮いたこの体
流れる煙で隠そうか
老いも若きも その中に
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釧路の旅で何を得る
沖吹く風が届かぬと
都の果てに夢を置き
呑まれて分からぬ鳥となる。
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