from a-so-bo-atic/あすくれかおす
列車は/一度も地面を見ずに走って
みどりの駅でようやく息をはいた
何もかも続きすぎる/って全然気にしなかった
終点のことは噂で聞いた
だけど
じだんだをふんだってこない
じぶんの食べたいものこない
シャンデリアの粒粒が
身代わりになったから
パーティでは誰も
泣かなくてよかった
斜め読みする空しさの空を
うす雲ねむたい冬が飛ぶ
つぶれたまんまのカントリーマアムが
ぼろぼろのままで発掘されれば
時こそ今
サインペンが泣いてしまって
にじむ直前に蒸発せよ
*
聞こえはじめる/子どもの声が、ぜったいに自在にならな/い海、のよう
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