僕は吠える言葉を取り出せない/
セキラボ!
胸をえぐる
取り出されてしまった青空
放物線を描ききってしまった天体の下で
重力がしばる
ほどけていく
君の輪郭が
徐々に
それでも
しっかりと残していく
太陽がおぼろげに 丸い
発作
息がしづらい
誰も知らない世界の底
ビー玉のように太陽が痞えている
音が聞こえる気がして仕方ない
蜃気楼が降り注ぐ
道路が眼の奥で揺れていると
しまいこんだ顔つきの人たちが
無機質なジャズのようだった
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