「六月の電車」/パール子供
プラットホームの影が延びてく
人たちは皆幽霊みたい
電車の中は体温だらけ
みんないるのに安らかさもない
小さなころにわざと放した
人の心はさみしがりやで
窓に映った空は恋色
いつか胸にも下手くそな思い
雲の上誰かいるかな?
神様は信じてみるよ
外は夕日で僕はコウモリ
ミジメなポルカでゆらゆらしてる
ゆらゆらしてる
信じた僕をまちがえて
信じた僕をまちがえて
揺れる僕たちいつかは同じ
6月の電車はどこか似てるよ
静かな湖畔が飲み込むみたい
安らかな顔で沈んでいくね
大きな瓦礫にさよならをつげて
みんなそれぞれ家にかえる
子
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