落日/
草野春心
手放して待つ、
落日。
空間を虚にする、
闇が染む。
青い、
蒼い、
碧い。
(心のことは考えない。
この布をひろげる、
指の居場所も。)
透る暗さが
夜の肌に塗られ、
斑となるは、
光。
落、日。
あ、お、い……
戻る
編
削
Point
(0)