少女/
さち
柔らかい絹のような髪
風に遊ばせて 君が笑う
まだうっすらと 幼さをまとった
伸びやかな脚を
揺らしながら
少しかどのある硬そうな膝小僧
二つ並べて 君が笑う
若草のそよぐ野原を
翔ける翼のような
心の色で
まだ知らない 世界もある
知らなくても
微笑が幸せを連れてくることは
知っている
少女よ
その生まれたての柔らかさと
熟れきらない硬さとの狭間で
キラキラと揺れている
少女よ
愛される全てを
そのまま抱きしめて
微笑を連れて
歩んでお行き
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