溢れ出ようとするモノに言葉は追い付けない/kauzak
 
去年の3月から始めた投稿もちょうど1年が
過ぎて投稿数を数えたら108で図った訳で
もないのに煩悩の数に一致して確かにポイン
トに一喜一憂したりいつの間にか自分らしい
と感じるモノに逃げたりしたりして煩悩だら
けだったと思いながらも去年の暮れに初めて
参加してみたポエトリーリーディングで足が
震えだしたのと同じように体験をしてみなけ
れば分からないことがまだまだ余りに多すぎ
て例えばこのテキストが詩として成り立つに
は感情とか感覚とかの外にモノがコトがナガ
レがナミが大掴みに抽象的にしか言葉にでき
ない何かが圧倒的な量でただあることを自覚
してこの事実を前にして言葉で何ができると
いうのだろうかと常に疑いながらもそれを突
き破って現れる言葉を掬うことでしか成立し
ないだろうと感じるけれど僕はいつまでそれ
に耐えられるのだろうかと考えてしまうから
怖気づいて果たせないかもしれないけれども
また声を声帯を震わせ息を詰まらせ不格好で
もただ言葉を発することが詩に対して強くあ
り続ける手段かもしれないと思い込んでいる

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