一途の星/ひじり
いちばん星!と君が指したあの光は
いつ故郷を離れ
どれくらいの時を経て
君の瞳に届いたのだろう
大嫌い!と君が叫んだその言葉は
いつその心に芽生え
どれくらい君を苦しめて
僕の心に刺さったのだろう
あの光が生まれたままの姿で
真っ直ぐに君まで届いたのなら
いま僕に突き刺さっている君の思いも
けして勘違いなどではないのだろう
もし僕が君を悲しませることしかできないのなら
いっそのこと僕はあの星になりたい
どんな厚い雲が夜空を隠しても
君まで真っすぐ届く
そんな光を送り出せる星になるから
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