風になった友からの伝言 /服部 剛
 
は  
  僕の頬をそっと撫で  
  どこかにまた隠れてしまう  
という二・三連から偽りの無い切実な心情と  
寂しさがそのまま伝わって来るようです。   
  いっそ自分が風になり  
  どこか遠くへ行ってみたい  
  そしたら君の背中を軽く  
  そっと押してあげられるから  
  あてどのない想い  
  あなたに届くのはいつ頃か  
この詩の最後で、自分が風になりたいという願いが  
さりげない優しさで語られています。  
僕はこの詩を読んでいると  
この詩の中で寂しがっている彼の声が 
聞こえて来るようですが、  
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