ぴんく色/森の猫
 
プライドをずたずたにされた昼
黄色い電車の窓

ぼおっと外をみる
冬枯れの桜並木

一瞬、
その枝の先々がうっすら
ぴんく色に見えた・・・

もう 春なんだ
あと1ヶ月もすると花が咲く

きもちが安らいでいた
自然もひとも強いんだ

わたしは顔を上げた
戻る   Point(3)