角辺/kiriko
 
色があったのはいつなのだろう
なにもかもがないのだろう
なにもかもが楽しまれ
すべてがここちよさなっていく

さえぎられていることもなく流れていく
すべてがどこかへ裁たれていくように
すべてが彩りみたいに
茶を何にも知られないまま

土があったのだろう
石ころの白
青があったのかもしれない

崖を何にも知られないまま
すべてが彩りみたいに
すべてをどこかへ眺めるように
コンクリートがないことを流れていく

なにもかもが楽しまれるのならば
すべてがここちよさになっていく
なにもかもがあるのだろう
海が広がっていたのはいつなのだろう
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