試作品「現代(超仮題)」/詩集ただよう
 
いのに、そればっか、口ばっか増えて誰の言葉も聞こえないような、なんか、思うけど、マジシャンぶるのはやめようぜ、文学だってさ、昔みたいに作者紹介欄いらないぐらい、スピードを持って流れてる、一文字一文字の真裏に住んでる、この偏見っていう字の変換作業に新しい価値、文学だよおっさん、どうせ団塊だろ、三十代かな、鬱憤つうの、ほら、言うじゃん、フラストレーション、抑え込まれた、さあどうしよう、ほらおれ、新しさ求められているから、よく考えないとさ、発言力が欲しいから、何をするかわからないよ。

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