「/水島芳野
 
しろいゆきは、
まるで水墨画のような空を
さまよっている。

きみのしにたいわけと
ぼくのいきるいいわけ
どちらも真っ白にぬりつぶされた、

白亜のよるがよぎっている。

きみを、よるがだきしめる
ま・え・に

なにを生け贄にしたいのか
さっきからずっと

沈むように
ねむるように

考えて







(こたえて。)


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