好きときらい/小野カオル
好きときらいがいっしょになっているあなたを
どうしたらいいだろう
どうおさめたらいいだろう
きらいがどんなに大きくなっても好きをころすことができない
そう気づいたけれど
好きはあってもきらいに圧倒されることがある
好き、きらい、好き、きらい、、
花びらの数のように決まっていればよかったけれど
わたしの心は数えることができないから
壊れた仕掛けのように繰り返すだけ
好き、きらい、好き、きらい、、
仕掛けは部品が錆びついてしまうまで止まらない
私の心もほんとうに疲れてしまったら
きっとなにも言わずに立ち去るだけ
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