ロボット/
小川 葉
ヒトのかたちを持たない
友だちが
殖えている
わたしのマイミクシィは
ついに五十をこえた
文字で言葉を話すから
人間なのだろう
とは限らないけど
ふと思う
彼らはたましいだけで
存在している
日々量産されるロボットが
描く詩の中に
現実の世界を見つけたとしても
夢の世界で
わたしはあなたを
でたらめの名前で呼ぶ
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