モニタリング/若原光彦
 
俺一人なら
太陽を
片手で隠すことができる
誰の眼も
塞がずにだ

暗くしてよ
あんたに
この入れ墨を読まれたくない
値打ちのねえ
光が
一字一句を書き移す
そのたび死にたくなる奴が
ここにも居たらしいぜ

そこからなら
夜を
スイッチを
あるべき時に戻してやれる
頼むよ
夢だけ見て
寝てくれないか
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