ゆきます/ゆうさく
ビルから突き抜けた
夕陽の線の先に
プライマルを描いてゆきます
堕落してゆく人々に
街はよだれを垂らして
今かと憂暮れを待ちわびて
かきみだす、
群青のにわか雨に
アパートの洗濯物どもが
オーケストラで、セピアが
せかいを設定しました
ゆきますバスに
センチメンタルが衝突事故で
全長50メートルの
夢模様な、芸術で
去りたい冬が
立ち止まっています
水を坂道にばらまいて、
斜影ができた先に、
オレンジの滲み
クラッシュした、
猫と、4時で
ノスタルヂアな、ぽかん
ぼくは今日も
街の真ん中で、
破裂してがんばります
そうやって、
すべてと
ゆきかって、ゆきたい
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