0214。/ゆきちゃん。
繊細な細い君の人差し指であたしはまるで少女のように動かされる
「いちばんすき」とはなんて残酷な言葉なんでしょう
あたしにはなにもない。それでも一緒にいてくれますか?
君の前にはこんなにもキラキラとたくさんのものが。あたしはそれが少し羨ましく、かなり憎らしくて。だから上手にほめてあげることができないの
「愛やら夢やらもうあたしにはわからなくて、けれど君は若いからそんなふうにキスができるのよ」
だなんてただの言い訳かな。あたしだって本当は君を求めているのに。
次会える日までにもっとキレイなイイ女になりたい
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