Heartbeats/crowd
 
うに取れ
理念にない閃きが
ウソのように現れる

指先が触れる感覚を
忘れることはないわ

ふたつの腕が交差し
息を殺す
私の鼓動は持ち上げられ
星の彼方に飛んでいく

ふたつの鼓動が触れ合う時
静かな世界に落ちていく
それは信じていることに似ている


溶けて落ち合う朝焼けを
生暖かい風が頬を揺らす
眠りにつく合図みたいに
目を閉じる
私の中に入る眼差しが
穏やかに笑って
完璧な瞬間を迎える

そしてそれを信じ
抱き締めたくなる





ふたりでやれることを
探しましょう
私の思いは動き
あなたの鼓動に近づき
静かな世界を求め
穏やかに彷徨っている
熱を帯びる満員電車
気高いビル群
それをすりぬける音を
誰かが繋げている

気高くぶれない鼓動が
あなたに届いていると
信じている










戻る   Point(0)