人間殺戮兵器/こめ
 
灰色の廃墟の中で結局僕らは

怖じ気づいてしまった

昔見た夕日今見ている夕日

何も変わらないけど変わってる物は

僕の感情移入だけだった

連続で変わる全てのチャンネル

殺伐とした風景画の中で

風が吹くけど変わらない

結局僕らの今は昨日の今とはちがくて

根拠など途方に無いけれど

僕らはそれでもまたいつもどうりの

歩道をにそくほこうで目的地まで

裸足で駆ける性

向かえばそれなりの無が並ぶ白い部屋

なんにもなくただ一面の白に

僕はまたなんの必要性のない

欠片を拾っては壊す

そんな単純な作業を

ひたすらやり続ける

嫌いだいっきらいな自分

そして大嫌いな人間

ヒトなどどうもうなだけの

殺戮兵器でしかないのだから

孤独という二文字の意味は

僕は人より優れていた

そしてまた単純でくだらない

いつもが重なり合っては

消えていった

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