僕は見えないものは愛せないのです./Anonymous
慮な貝の目です」
心理学者はすんでのところで息を吹き返したように見えた。
君は神を信じるかい?
「信じます」
君は神を愛しているかい?
「僕は見えないものは愛せないのです」
心理学者は、砂漠を飲まず食わずで3日は歩き続けたように
干涸びていたが、ありもしない水を求めるように質問を続けた。
君はどうしてあんなことをしたんだい?
「怖かったんです」
なにがだい?
「だから貝の目です」
なぜ怖いんだい?
「きっと本当はあれは目ではないからだと思います」
僕は君を愛している。
「実はわたしもです、ハニー」
みえてい
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