知らない土地で/RW
 
僕はまた知らない土地で年を明かす
レジで礼を言ってくれるおばさんの言葉も
僕の中に置いてけぼりを積もらせる

僕の知らない言葉で,君が友人と話す
また少し置いてけぼりなのを感じながら
僕はほんの少し頬を緩める

降り積もった置いてけぼりは,
たぶんこれから少しずつ
君といる時間が溶かしていってくれる

君と唇を重ねる度に
君の言葉は僕の言葉になっていくのだ
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