知らない土地で/
RW
僕はまた知らない土地で年を明かす
レジで礼を言ってくれるおばさんの言葉も
僕の中に置いてけぼりを積もらせる
僕の知らない言葉で,君が友人と話す
また少し置いてけぼりなのを感じながら
僕はほんの少し頬を緩める
降り積もった置いてけぼりは,
たぶんこれから少しずつ
君といる時間が溶かしていってくれる
君と唇を重ねる度に
君の言葉は僕の言葉になっていくのだ
戻る
編
削
Point
(3)