信じられた昼と夜/アハウ
 
り注ぐ
風の無い 
無音の潮が押し寄せる
影の凍る 月面の昼
漆黒に輝く太陽の翼

日が落ちると
星星の世界のヴェールが揚げられる
吊るされた天体ら
私の心拍の拍動に同期して
グワーン グワーンと落ちてくるよう
聞こえるのはこの生体を維持している
心拍音に呼吸音それと星の音

構成物で生体維持を図ったら
ここの昼と夜を謳おう
恒星と惑星の永遠の真実だから


海も消え 水も無く 有機生命体が消えても

私は霊となり惑星周回軌道に疾風のペガサスを駆って昇ろう

日の出があり日没があり山脈の影ができる
殺伐とした大地を見下ろしながら

人には決して聞こえない波動で
この昼と夜を謳おう


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