信じられた昼と夜/アハウ
 
昼と夜が厳然と在る

昼がある
青の空は抒情を誘い
雲の流れに永遠を見た
陽光の人影の寂しさに
一人 枯野に立ち尽くし
呟きを書き留めている

夜はやって来て
黒い大地が街の灯で煌めき
蛍光灯の明るい部屋で
各々の物語が綴られて
静かにキーボードを叩く音が
明かりが漏れるように闇に響いた

(これは、時間の費やし方。起きる事物。)


月に昼と夜がある
漆黒の空に太陽が昇り沈む

海の無さ 大気の無さ 雲の無さ
その分 宇宙との繋がりが明確だ
晒された天体 月

昼間 遮光板を通して見る
構成物の影の切れ味のいいこと
宇宙線は霰のごとく降り注
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