夢見る女の子/みなた
誰かに話せば
ありえないって笑われる
そんな恋愛ばっかりしてきたよ
だけどそれでもよかった
何よりもただあたしは
一人でいるのが怖かったから
いつも誰かの特別でいたくて
いつも誰かに必要とされたくて
たった一人でいんだ
世界中のたった一人
こんなあたしを
ずうっと見守っててくれる人
恋をすれば、する度に
好きになれば、なる程に
あぁ、きっとこの人だ。
なぁんて思っちゃったり
するもんだから
その人のためなら
何でもできるようになる
一人じゃないと思うと
怖いことは消え失せる
結果ボロボロになって
心に深いキズを負っても
懲りずにあたしはまた
誰かに恋をするんだ
誰かを好きになるんだ
寂しい、から
空いた隙間を埋めようとして
開いた傷口を癒そうとして
隙間も傷口も
あたしと一緒に成長してく
そしてね、
最終的にはね、
良い女になるの。
世界中でたった一人の
その人に
出会えるまでに。
戻る 編 削 Point(2)